ザールラント州立劇場へ行きました。演目はドニゼッティの「ドン・パスクワーレ」(1843年初演)です。今日がプレミエで普段よりも正装率が高く感じられます。ただプレミエにもかかわらず、満員ではありませんでした。舞台や演出は見ていて分かりやすく、時々子供の笑い声も聞こえるほどです。音楽的には流れる音楽というよりはハサミでチョキチョキ切っていくような音楽で、何か盛り上がりにかけているような演奏でした。歌手は概ね満足できるものでした。公演は一期一会的なものがあって、その日の歌手やオケの演奏、観客の盛り上がり、天候などによって違いが出てきます。また別の日の公演ならば今日とは違った感想を得るかもしれません。もう一度観てみたいと思います。