普段使用しているマニュアルフォーカスのレンズ用にNDフィルターを一つ購入しました。最近、カメラの設定を高感度中心にしているので、撮影する時、場合によってはシャッター速度が上限まで達しています。その場合、絞ってシャッター速度を調整しますが、レンズの絞り開放の面白さがありません。
オンラインショップで購入しましたが、NDフィルターそのものが日本に比べるとドイツでは一般的に手に入りにくい気がします。大きな都市の大きなカメラ専門店に行けば状況が違う可能性がありますが、ザールブリュッケンでは難しそうです。日本の場合は大型量販店で様々な口径の様々なナンバーのNDフィルターが売られています。個人的にいつもND8かND16を購入していますが、ドイツでは販売しているメーカー数も限られているだけでなく、オンラインショップであってもピンポイントでその口径のそのナンバーを選ぶとなると選択肢がかなり少なくなり、あってもドイツのメーカーで高価です。保護フィルターはドイツのそのメーカーのものを使用しているので統一したい気もありますが、単純に日本のものの3,4倍の価格になっている気がします。
最近よく目にするのは中国のメーカーの可変NDフィルターです。値段は非常に手頃で、評価も悪くありません。というわけで他に選択肢もないのでND2-400のフィルターを購入しました。今日届きましたが、箱も綺麗に包装されています。しかし箱に口径やナンバー表記がなくシールが貼られているだけです。中のケースはしっかりとしており思った以上に丁寧に扱われているのが感じられました。ただケースがフィルターに対して大きいので、中で動きそうです。他のメーカーの小さめのケースに入れ替えようとしましたが、可変フィルターで分厚さがあって閉まりません。
早速、部屋でテストしましたが効果も思った以上にあって良さそうです。あえて不満点を上げれば、可変する箇所が止まらず、ファインダーを覗きながら回していると何周もします。Max(最大)、Min(最小)の文字があるだけで撮影前に最小の位置に合わせておいて、シャッター速度を見ながら回転させていく感じになります。せめて最小最大が止まってくれると使いやすいのですが。また可変フィルター部分が少しだけ大きく、おそらく1mmほどですが、また溝もないのでレンズキャップが閉まりません。載るだけになります。NDフィルターは普段は外しておいて使う時に着けなければなりません。個人的には着けっぱなしで使用したいところです。
最小と最大を目で確認して回してテストしました。次の2枚を見ると効果がかなりあるのが感じられます。絞りや感度、ピント位置は同じでシャッター速度だけが違っています。手持ちなので少し構図が違いますが、最小で撮ったときは1/32000秒、最大は1/40秒です。大きな差があります。可変が止まらない、キャップが閉まらないという不満点はありますが、価格や効果を考えると問題ありません。可変NDフィルターで表現の幅も広がりそうです。まるで新たなレンズを購入したのと同じような感覚があります。いずれにせよ満足しています。