ザールラント州立劇場へ行きました。「オルレアンの少女」(チャイコフスキー作曲、1881年サンクトペテルブルク初演)です。綺麗な音楽なので楽しみにしていきました。結果としては、2回目を観たいと思わせるような演出ではありませんでした。というのは、作曲家が書いていないシーンが幾つもあり、「チャイコフスキーのオペラを観た」というよりは、演出家グループが「チャイコフスキーのオペラを使って自分たちの作品を作った」という印象です。演劇的な要素や映像もたくさん使われており、そういった総合的な舞台が好きな人にとっては好意的に受け入れられると思いますが、単純にオペラを楽しみたい人にとっては煩く感じられる演出でした。